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自省録  マルクス・アウレーリウス

2010.08.07 哲学   comments 0
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岩波文庫
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マルクス・アウレーリウスは、第16代ローマ帝国皇帝。
五賢帝の最後の一人。
読書と瞑想に耽ることが好きな、内向的な人だったという。

書斎人として生きたいと願っていたのに、
当時のローマは、ありとあらゆる問題が噴出し、
彼は戦いに明け暮れなくてはならなかった。

筆を執るのも好きで、「書くことは第二の天性」と、
自らの師に書簡で伝えているほどなのに、
彼には書き物をする暇など、ほとんど無かった。

彼が自己との対話として、短い言葉を書き溜めたのが本書。
根本はストア哲学なのだが、彼がその思想を「生きた」重みが
そういう括りを超えて読者の心に響いてくる。

誠実な、極めて強い克己心を持った人の、静かな心の叫び。
この気高い精神を持った人は、深い孤独と失意の日々のなか、
信念を見失うまいとして、自分を励まし、自分に言い聞かせ、
文字通り戦乱の時代の皇帝として生きたのだ・・・。

ぶっきらぼうなほどの、短く厳しい言葉。
人間、そんなに自分に厳しく生きられるもんじゃない、と
反論したくなるほど、強い断定の言葉が連なるのに、
読んでいると、不思議なくらい心が休まる。

私が生涯ずっと大切に持ち続けるであろう、一冊。

(2010.7.25)
改訂されたらしく、私が持ってるのと表紙が違います。
ストア哲学って?と疑問を持たれる方もあるかもしれませんが、
「ストイック」の語源にもなっている、といえば何となくわかります?


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  • 2010年08月07日 (土)

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