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『正しく時代に遅れるために』有栖川有栖

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講談社
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これは・・・困った本だ。

困った本にも色んなタイプがあるので、一覧表を作ってみました。

①つまらない本・・・これ、説明不要よね。

②難しい本・・・ナニやら良さげなこと書いてるけど理解出来ない時、悔しい。

③数字が多い本・・・途端に私の読解力が半滅します。

④カタカナの固有名詞が多い本・・・ロシア文学がその筆頭。大好きですけれど、私カタカナに弱くて。ドストエフスキーを長年ドエトフスキーと間違えて読んでた。他にも同様の事例あり。気付くまでに数年が経過してたりするから怖い。

⑤出来は素晴らしいのに無性に嫌いな本・・・世評なんて気にしない性質で、絶賛されてる小説も「どこが良いのさ」と切り捨てられる私ですが。ちゃんと「良い作品」とわかるのに大嫌いだったりすると、感情的すぎる自分の精神の貧しさに涙が・・・。

⑥好き過ぎて今すぐ買いたい本・・・だから買えないんだってば、貧しくて。

⑦注釈の多い本・・・全部読まなきゃ気がすまないので読むけど疲れます。

⑧自分の厭な思い出とリンクする本・・・苦痛。読むのをやめることも。

⑨暴力・流血・残虐シーンの多い本・・・描き方にもよるが、これも疲れる。

⑩文体が超・独特な本・・・新しい試みは評価したいけど、やり過ぎはダメ。

⑪あり得ない日本人や日本文化を登場させる海外小説・・・苛々するっ!!

⑫翻訳が度を越して下手糞な本・・・これも、猛烈にイライラする。

⑬装丁が大嫌いな本・・・カバーをすれば解決するんですけどもね。

⑭好きになれない挿画が満載な本・・・ああ、絵がジャマ、ジャマ・・・。

⑮素敵な本をいっぱい紹介してくれる本・・・ただでさえ読みたい本を読みきれずにヒーヒー言ってる私には、最も罪の重い本。

うっ。書き始めたときは、5つくらいなつもりだったのに・・・

ごめんなさい、しょっぱなから大脱線しましたが、ここから感想に入ります。
さて、この本は上記のいずれのタイプに属するのでしょう?

有栖川有栖氏はミステリ作家。エラリー・クイーンの影響を濃く受け、
鮎川哲也氏を尊敬するという、バリバリの(?)本格推理作家。
過去に何作か、そして今年に入っても1冊(「女王国の城」)読んでいますが、
あの~すみません、まずファンの方に謝りますが。

この人の作品、何かが足りない気がするんです。
ミステリの質ではなく、作品の魅力という点で。
悪くはないけれど、心から面白かった!と思えない。

でも以前にも書いたけれど、氏が興味を持つ文芸作品や芸術作品が、
すごく私とかぶる。それらに抱く感想も似てるし。

で、エッセイ(本書)を読んでみた。
ほら、趣味が合う人の話は楽しいでしょ?

うん、楽しい。いい感じ。
私と同じく大阪生まれ大阪育ち(厳密にいうと私は生まれは静岡。母が里帰り出産のため)でありながらコテコテの関西人ではない辺りも、共感できる。
私は、ちょっと見には大阪人らしくない(よく東京出身ですかと訊かれる)けれど、中身はしっかり大阪のオバチャンです。

あ、ボケとつっこみは日常会話で、もちろんやれます。
当然(!)ボケ担当です! 天然ボケという噂もありますが。

映画の趣味は合わぬとわかり、そこらは軽く読み飛ばす。
観てない映画ばかり。例外的に「8人の女たち」だけは観たし、好き。

文楽と能も好きだけれど・・・数回しか観てないので語る資格なし。
ハードロックも同様。しかし、やっぱり好みが似てる・・・映画以外は。

気分転換にほどよく、お疲れ気味の私には最適だったな、
と満足して読み進んで終盤。出たっ。ミステリ本の紹介!!
著者が書いた帯やら解説やら書評がズラズラズラっと並ぶ。

や~め~て~。と悲鳴を挙げつつ読むと、好きな本がチラホラ。
その傾向から、紹介された本は私の好みに合うだろう・・・と推測され。
泣く泣く、せっせと「読みたい本リスト」に書き写しました。

ま、また、増えた・・・。
読みたい本を消化するためだけに生きてる気すらするこの頃なのに。

というわけで、ミステリ好きな方にはオススメなエッセイです。
はい、と言うわけで、クイズ(!?)の答えは、⑮でした。

なんていっても、この本、タイトルが素敵。
私も正しく時代に遅れた人間だと自負しておりますので(笑)。

(2010.8.26) 
昨日に引き続いて・・・ムダに長い。反省してます。
明日からは「普通な長さ」に戻る予定です。

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時々、写真や雑記も。

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  • 『正しく時代に遅れるために』有栖川有栖
  • 2010年08月30日 (月)

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