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『エイダ』山田正紀

2010.09.22 SF   comments 0
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ハヤカワ文庫 JA
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SFらしい、SF。
虚構と現実の境目はどこにあるのか?
「物語」は語られた瞬間に一つの世界となり「現実」と化すのではないか?

・・・ありふれたテーマである。
テーマが陳腐であるために、作中でそれを弁解するかのように、
おどけてみせるのが、私としては残念な印象。

切り口や手法の鮮やかさで読ませるが、SF小説が全般的に抱えがちな、
人物の背景の弱さ、という欠点を少なからず感じさせもする。

多彩な登場人物を描き分け、めくるめくスピーディーな展開も見事。
ただ、ずしっと深く重く心に響くものまでは作り出せていない。

それでも現実の不確かさに、不安と胸の痛みをおぼえるリアリティはあり、
SFの傑作と呼べる作品だと思う。

(1998.6.26)
12年前の読書記録。ううむ、全く記憶に無い。
確かね、SF版「ドグラ・マグラ」って感じな小説ですよ。
近頃、SFって全然読んでないんですよね、そういえば。
ボツボツ読み返してみたい気もします。
SFも最近のより、ちょっと古めの「王道」な感じが好きかなぁ。
これがまた、悲しいことに絶版だらけだったりするのだけど・・・。



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  • 『エイダ』山田正紀
  • 2010年09月22日 (水)

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