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ゆきがやんだら  酒井駒子

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学研おはなし絵本
Amazon

ゆきがふった。ある日のできごと。
ぼくとおかあさんの、二人きりの一日。

酒井駒子さんの、大人かわいい、絵。
暗い、と言ってもいい渋い色調で、タッチも重いのに。

ぴょこん、ふわっ、てくてく・・・と、愛らしい擬音語が、
そして、文にはない「ねぇねぇ」「わーい」という会話が、
画面から、生き生きと立ち上ってくる・・・。

ポーズがいい。構図がいい。そこから、聞こえてくる気配。
たまらなく、愛くるしく、でもリアルで濃密な・・・。

きゅんと胸を突く可愛さが、深い淋しさを湛えてもいて。
ひとつひとつの場面に甦る、子どもの世界特有の、
キラキラときらめく、不安と歓喜の色彩と音色。

子どもが身近にいない私には、子どもにはこの絵本が、
どのように感じられるものなのかは、わからない。

大人は、きっと。
幼い時の、一日の大きさを、小さなことの重大さを、
その広さと、未知のものへの、ドキドキと不安を、
思い出して、なつかしくも温かな気持ちになるでしょう。

おかあさん。おとうさん。

そう、つぶやいてみたくなる。
おかあさんの服のすそをひっぱって甘えた、
その手の感触が、ふと思い出せそうな気がしてくる。

おとうさんの帰りを待つ気持ちのジリジリした、
期待のこもった小さな心細さも・・・。

(2010.11.20)
ビロードのうさぎ
マージェリィ・W. ビアンコ 酒井 駒子
4893094084酒井駒子さんと言えば、「ビロードのうさぎ」。
まるで洋書のような、洗練されたセンス、美しさ。
繊細で・・・表情やしぐさから伝わる一途な想いに、
胸がぎゅっと切なくなるような、珠玉の絵本。



関連記事

酒井駒子さんの作品は、私も必ず手にとります。
いつも胸の奥が痛くなる。

「ビロードのうさぎ」
友人に赤ちゃんが生まれたのでプレゼントしようと買い求め
結局、手放すのが惜しくなって我が家に。
初めて読んだ夫が「これは。。。」目、赤くしてました。

ちいさなちいさなわたし。たしかにそこにいたんだなあ。
2010.11.28 12:52 | URL | はーちゃん #JyN/eAqk [edit]
やはり、酒井駒子さん、ご存じでしたか。

>いつも胸の奥が痛くなる。

そうなんです。
心の深いところに響く・・・。
2010.11.28 16:28 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


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読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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  • ゆきがやんだら  酒井駒子
  • 2010年11月28日 (日)

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