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着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS  都築響一

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青幻舎
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そんな階級でもなく、収入もないのに高級ブランドの服を買い漁る人々。
あなたは、笑いますか? 馬鹿にしますか?

私は、ワクワクしました。彼らが愛しく思えます。
いろんな暮らしがあるもので。狭い部屋に、ぎっしりのお洋服。
住人(=持ち主)のポリシーはある時は破れかぶれの前向きさ、
ある時は、見事な哲学の域に達する思想に支えられ、輝いてます。

ブランドって、こんなに様々だったんだ~。
その数あるブランドの中から1つを選び、捧げる(!)人生。
下手に「着まわし術」にあくせくするより、潔くかっこいい。

都築響一氏の簡潔な文章から立ち上るシニカルなユーモアも好き。
とにかく、面白いんです。へんてこなようで、等身大なようで、
とてつもなく突き抜けてる着倒れっぷり・・・

服も、ここまで愛されれば本望だろう。
彼らのひたむきな愛情は、私には美しく清々しく見える。

実は彩月もかなり、お洋服好きであり、しかも高級品が好き。
服以外に大事なものがあるから我慢してるけど、
何かきっかけがあれば、彼らの一員であっても不思議じゃない。

買えなくても、やはり美しいものは美しい。
贅沢品を侮ってはいけない。そこに宿るエネルギーの強さは凄い。
なんとそのブランドへの愛情を買われて、
ただのお客だったのに、社員にスカウトされた人もいる。

貧しくても本を買う、レコードを買う、絵を買う。
それと比べて、遥かに低く見られている「服を買い過ぎる人々」。
いえいえ、ここまで来れば、もう立派に見事な生きざまだ。

行き過ぎたこだわりが、突拍子もない生活習慣を生んでたりもして。
その人間臭さが、ひたすらおかしく、ちょびっと哀しい。
私は、不思議と元気が湧いてきました。

何かを激しく愛する思いの行きつく果てが、
非生産的でも異常でも他人に理解されなくても、
こうして人は、逞しく楽しく堂々と生きていけるんだ、って。

(2011.1.28)
P46の「マルジェラ先生」が私、大好きなんです。
p64の「ミュウミュウ君」も。(ミュウミュウ着てジョギングだよ!)
まだまだありますが、このお二人、個人的にヒットです。
彼あるいは彼女にとって「なぜそのブランドでなければならないのか」、
・・・その理由やポリシーが、またなんとも楽しいのです。
何かを心底「好き」な気持ちって、どんなに辻褄あってなくても、
無条件に尊い、と私は思っています。理屈じゃないんです。



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読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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  • 着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS  都築響一
  • 2011年02月10日 (木)

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